デジタル・マルチメータとはどのような測定器なのか?
デジタル・マルチメータとは
デジタル・マルチメータ(DMM)は電圧や電流、抵抗などを測定することができる電子計測器です。フロント・パネルには、測定結果を表示するためのディスプレイ、測定機能を設定するためのパネル・キーやロータリー・ノブ、測定リードを挿入するための入力コネクタがあります。通常、測定リードはマイナス側が黒、プラス側が赤の絶縁材で被覆された導線であり、この測定リードの先端の金属部を回路の測定ポイントに接触させて電圧などを測ります。
デジタル・マルチメータは技術者に最も広く使用されている電子計測器の1つです。最初のデジタル・マルチメータは、1977年にFluke社から発売されました。入力インピーダンスが高く、高い確度、高い信頼性で測定することができるようになり、指針計であるアナログ・メータからの置き換えが進みました。
アナログ・メータが測定可能な電気量は、電圧、電流、抵抗くらいです。それに比べてデジタル・マルチメータは、電圧、電流、抵抗だけでなく、その測定結果をさらに計算してそのほかの電気量や物理量、それらの統計値なども算出可能です。また、デジタル・マルチメータは測定毎に自動で自己校正されますが、アナログ・メータは手動で校正する必要があり、一般的にはデジタル・マルチメータのほうが高確度です。さらに、アナログ・メータでは指針位置を眼で読み取ることによる誤差も生じるので、使用者によっては確度がもっと低下します。
デジタル・マルチメータが測定可能な電気量は、電圧(AC/DC)、電流(AC/DC)、抵抗が基本であり、そのほかにも周波数、デューティ比、キャパシタンス、インダクタンス、温度などの電気量や物理量の測定が可能なモデルや、測定結果の最大値、最小値、PP値、平均値、RMS値を算出できるモデルもあります。また、デジタル・マルチメータは特殊な機能や高度なオプションを持っているモデルもあるので、技術者は様々な測定場面で、必要に応じて適切なデジタル・マルチメータを選択することができます。
デジタル・マルチメータを選択するポイント
デジタル・マルチメータを選択するには、機能や性能の他にも様々な角度から検討する必要があります。
l 所望の電気量または物理量を測定することができるか
l 測定範囲が適切か
l 測定確度や分解能が適切か
l 必要な機能があるか
l ハンディ・タイプかベンチ・トップ・タイプか
l 予算内で入手できるか
l 使用目的が業務用なのか、それともホビー用なのか
使用目的はとても大事なポイントです。業務用であれば機能や性能だけでなく、品質や信頼性も妥協することはできません。
最後に
リゴルのデジタル・マルチメータには、技術者のニーズにより選択可能な、高品質で優れたコスト・パフォーマンスの、分解能が5½桁と6½桁の2種類のモデルがあり、様々な測定現場に適用することができます。
下図はリゴルのデジタル・マルチメータDM3068シリーズでございます。
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